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オンプレからクラウドにした理由【他社事例】



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DeNA

【ノーカット掲載】オンプレミスかクラウドか。社内を二分する論争にDeNA南場智子が出した”答え”

https://fullswing.dena.com/archives/4762

2019.08.22

コスト・品質ともに最高レベルを実現していた、DeNAのオンプレミス。しかし2018年6月、DeNAは全社方針としてそのオンプレミスを捨て、3年の移行期間をかけクラウドに全面移行することを決定しました。
デリバリーはもちろんクラウドが有利。しかしコストですね、1番話が分かれたのは。
オンプレミス派は「今、クラウドにシフトすると3倍のコストがかかります」という話をします。クラウド派は「いやいや、1円でも安くしようというベンチャー魂を大切にしてるからこそクラウドです」と。
我々の優秀なエンジニアがクラウドを使い倒し「いかにクラウドで品質を落とさずに低コストで運用できるのか」に頭脳と工数を使えば、今のオンプレミスのコスト体系にかなり近づけることができる。
経営者にとって何が決定打となったかというと、“人材”です。CTOの小林が言いました。「我々の優秀なエンジニアをもっともっと創造的な仕事にフォーカスさせたいんだ」と。
オンプレミスの膨大な規模のシステムを運用していくには、しなければいけないことが無数にあります。故障の対応はもちろんのこと、サーバーやネットワーク機器などの固定資産や部品など消耗品の在庫管理、電流値・温度・耐荷重・集約率を踏まえたサーバーラックの管理など。それから、緊急時にはデータセンターに飛んで行ったり。
大事なんだけれども必ずしも創造的とは言えない仕事にエンジニアのかなりの工数を取られていた。
私たちの技術力は決して無駄にはなっていなくて、技術力があるからこそ、カタログ以上の機能を使うことが今もできています。

オンプレミスに強みをもつDeNAはなぜクラウド化を決めたのか? その舞台裏と今後の展望 – フルスイング – DeNA

https://fullswing.dena.com/archives/2638

2018.10.25

DeNAのインフラは部分最適にはなっていたんだけれど、全体として非効率な状態になっていたんですよね。それで全体最適を検討した結果、全面クラウド化を決めました。
たとえば世界に向けてゲームをリリースするときなんかそうですよね。
オンプレのやり方だとまず海外のデータセンターを選定して、サーバーを購入し、納品してもらい、希望どおりに設定する、という手順ですが、
煩雑ですし時間がかかります。それを全世界でやるのはほぼ不可能だ、と。
DeNAの事業スピードで世界向けにサービスを出すとなると、クラウドしか選択肢はありません。
実際、DeNAは2015年から世界で展開する大きな事業を開始して、そこでは大規模にクラウドを使っています。
クラウド運用上のコスト減施策の積み重ねで3倍だった運用コスト差を1.1倍まで縮めることができる、と試算を立てることができたんです。
1.1倍差なら、開発スピードの向上やサーバー在庫というリスクを持たなくてよくなる、などのクラウドのメリットを考えると十分良いですよ


サイボウズ

Kubernetes+Amazon EKSで自社サーバからAWSへ サイボウズの狙いは「人がやることを減らす」 - エンジニアHub

https://employment.en-japan.com/engineerhub/entry/2018/11/20/110000

2018-11-20

サイボウズ「kintone.com」が自社インフラからAWSへの移行とともに、Kubernetesを用いたコンテナ化を進めています。
オーケストレーション管理ツールに選んだのは、Amazon EKSです。
これまでのアーキテクチャだと、運用するために必要な知識が膨大になっていて……。
「ここからここまで知っていいればオペレーションできる」という境目がなく、オペレーションする人間は全てを把握していないといけないという課題がありました。
「知識」を全ての人間がシステマチックに把握できるようになっていればいいんですが、処理しきれていない部分がありました。
移行によりシステムが管理する部分を増やしたいというのが狙いです。人間ができることは限られているので極力減らして、システムが自動で処理してくれるようにしようと考えています。
規模が大きくなればなるほど例外的なケースは増えていきますから、
「人間がやること」が際限なく増えていくと人の頭では管理できなくなってくるはずです。
社内でも管理するための知識量がそろそろキャパシティを超えるんじゃないかという話になり、移行は必要という結論に至りました。

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